萩の寺について
境内
三十三観音堂「お砂踏み霊場」
この霊場は、天保4年(1833)、大阪の紳商中西屋の発願により、多忙な商人や体の弱い人、さらには当時旅行もままならなかった女性のために設けられました。堂内には、大阪十人両替商により寄進された三十三体の観世御菩薩像が奉納され、脚下には各霊場のお砂と円坐石を奉安。一巡すれば全霊場を巡礼したのと同じご利益が受けられます。
御本尊には、旧川崎東照宮の御本地仏で家康公が信仰された「厄除薬師如来」が祀られています。
三十三観音まつり「お砂踏み」巡拝
毎年4月29日〜5月5日まで開催
こより観音のご宝前で洗心写経とともに、一巡すれば西国ならびに新西国三十三ヶ所霊場を巡礼したのと同じご利益が受けられます。
新西国三十三ヶ所は昭和7年に発足し、西国三十三ヶ所に含まれない主要な観音霊場を対象に、三都新聞連合(大阪時事新報、神戸新聞、京都日々新聞)の企画で一般公募により選定されました。戦争で一時中断しますが、戦後再び復活。昭和47年、欠番を補充、新たに客番を加えて現在の形に整いました。須磨寺、延暦寺、四天王寺と三度にわたる出開帳を経て今日に至り、多くの巡拝者を迎えています。