萩の寺について
境内
吉祥林永代塔
(永平無縫塔御本尊・釈迦如来白仏像)
釈迦如来白仏像(ホワイト・ブッダ)由緒
萩の寺は現在世界最大の仏教国スリランカへの宗教的交流を長年に渡り積極的に推進してまいりました。
その人道奉仕活動に対する感謝の印として、1988年秋、ダルマ・ガベーシ寺院コッテ・パンニンドゥリア長老より紀元前3世紀より伝わる真正な釈尊の遺骨—パゴダ・ビジタブラに安置されていた釈尊の右鎖骨—が贈られ、当時の岸昌大阪府知事はじめ多くの府民・市民によってお迎えするという大きな名誉に輝きました。また1997年、阪神・淡路大震災直後には、ケラニヤ大寺のコルピティ・マヒンダ管長より、数棟の堂宇が全壊した萩の寺の一日も早い復興祈念のため、同寺の秘宝であり6世紀に調整された『仏足石』が贈られました。
このような深い当山とスリランカとの仏教交流の歴史をふまえて、2000年春、スリランカ仏教徒会議はこのホワイト・ブッダ—釈迦如来白仏像—と表敬状を当山に贈り、大震災からの復興を讃えると共に、震災物故者への慰霊と仏・法・僧の三宝供養を萩の寺に託しました。
その託された想いを受けたたくさんの方々の尽力により、白仏像は吉祥林永代塔に安置され、同年5月大本山永平寺貫首不老閣猊下により入仏・開眼していただくこととなります。そして同年9月にはついに屋根が完成し、萩まつり道了祭にて盛大な落慶法要が営まれました。
以来、この永代塔のみならず萩の寺全体の守り仏として大切にお祀りされています。