ごあいさつ

東光院萩の寺は創建以来1200年以上の長い歴史を持ち、現在は新西国霊場第12番札所として宗旨宗派を問わず多くの方々にお詣りをされている曹洞宗別格地寺院です。天平年間(735年)行基菩薩の草創にかかり、御本尊として同菩薩自作の薬師如来の他、国重要文化財(旧国宝)降魔座釋尊、後醍醐天皇ゆかり十一面観世音菩薩、豊臣秀吉勧請道了大権現等を安置しています。

当山は「萩の寺」と呼ばれるところからもおわかりになるように、境内の随所に萩が植えられ、秋ともなると色とりどりの萩の花が咲き誇ります。この萩は行基菩薩の植栽縁起に従い、供養花として1200年間、歴代住職により守り続けられ現在に至ります。「千年の萩」として、11月に営まれる行事「萩刈り」で毎年大事に供養されるゆえんはここにあります。境内に作られる北大路魯山人命名の庭園「萩露園」は『大阪みどりの百選』にも選定されています。

長い歴史の中で様々な法難をかいくぐり、萩の寺は大正3年(1914)大阪市北区中津より、阪急電鉄の敷設に伴い現在地に移転しました。現在豊中市、阪急宝塚線曽根駅から徒歩4分の閑静な住宅地に位置します。結果、駅前であるにもかかわらず多くの緑と心落ち着く静けさに守られ、お参りには大変適した環境が実現しました。

現代社会は様々な情報が交錯し、何を頼ればよいのか、何を信じればよいのかわからない世の中になってきています。日頃忙しく考えることの多い毎日だからこそ、あえて今、古い文化や歴史、先人の知恵に触れ、ちょっと一息、心の寄り道をしてみてはいかがでしょうか。きっと新しい自分、新しい世界が目の前に広がることでしょう。

合掌

東光院 萩の寺
副住職 村山 博雅 拝
東光院 萩の寺 副住職/村山 博雅